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2021/04/26

コンサルタントが知っておくべきDX

こんにちは。
リベラルコンサルティング協議会の森田です。

今回は、コンサルタントなら知っておくべき最新のIT技術動向である、
「DX」
について書いてみたいと思います。

「DX」とは、デジタルトランスフォーメーションの略です。

一言でいうと、

「企業がデータやデジタル技術といったITを活用し、
組織やビジネスモデルを変革し続け、
価値提供の方法を抜本的に変えること」

です。

2020年に入った頃から様々なDX関連の書籍が登場したことで、
用語的には一般化してきたな、と思いますが、いかがでしょうか。

森田はもともとITエンジニアという背景があるので、
「DX」について企業研修で依頼されたりもします。

「DX」とよく混同されるのが、「IT化」ですね。

「IT化」と「DX」の違いは、

「IT化」は、業務効率化などを「目的」として、
情報化やデジタル化を進めるもの。

「DX」は、それを「手段」として、変革を進める、
ということです。

変革というのは、組織やビジネスモデルを変革し、
企業の競争優位性を確立することです。

組織の変革とは、組織文化、風土と言われるものです。

いわゆる組織介入、人材開発のコンサルタントの仕事と、
結構重なる部分があるのです。

それを、デジタルの力で推し進めるのです。

今なぜ「DX」が必要に迫られているのかというと。

経産省の試算で、今のままでは、

「IT人材の不足」、
「古い基幹システム」

の2つが障害となり、
2025年以降で年間で最大12兆円の経済損失が生じる、
とされています。

反対に、今「DX」を推進することができれば、
2030年の実質GDPにおいて130兆円の押上げを期待できる、
とされています。

ですが、実際に「DX」を実行すると言っても、
IT化を促進し、経営戦略を変えるだけでは、
なかなか前に進みません。

改革を進めたい経営者と、
現場の意識に乖離が生じ、
進展しないことが数多くあるからです。

ここに、我々コンサルタントの出番があるのではないか、
と考えています。

「DX」を成功させるためには、
マッキンゼー社の調査によると、
5つのポイントがあるといいます。

1.デジタルに精通している適任のリーダーを、
  各部署に配置している

2.将来の労働力の変化を見据えて、
  全体的な組織能力を向上させている

3.新しい働き方を導入し、
  従業員の生産性を向上させている

4.日々デジタルツールを導入するなどして、
  社内をアップグレードし続けている

5.新しいデジタルシステムをむやみに導入せず、
  旧システムも見直しながら、
  徐々に新体制へと移行させている

上記の1~3は、
組織開発、人材開発のコンサルタントの出番です。

4と5については、ITに詳しい方と連携すれば問題ありません。

「DX」はITの導入だけではなく、
経営方針やビジネスモデル、
組織形態そのものを見つめ直す必要があります。

日本経済を立て直すためにも、
「DX」、
ぜひコンサルタントが率先して取り組んで頂けたらと思います。