リベラルアーツとは
ここでいう自由人とは「自分で自由に選択できる」人のことです。例えば一般的なサラリーマンは、会社の理念に則って社長や上司の指示に従って仕事をします。何をやるのか、どのようにやるのかが、ある程度規定されています。そこに自由は余りありません。当然、給与や自分の価値を決めるのも雇用主、ということになります。
一方でフリーランスや経営者は、自由に働き方を選択することができます。自分の価値を自分で設定してプレゼンすることもできます。一般的なサラリーマンと比べて同じ労働するにしても自由度は高く、その反面、保証や安定はありません。
何をどうやるのかを「自己決定できる人」が自由人で、そのために必要な教養が「リベラルアーツ」ということになります。
これは、別にサラリーマンを辞めてフリーランスになれ、経営者になれ、といったものではありません。どんな立場に身を置いていても、自己決定するためには、まず自分自身が何者なのか、どのような価値観を持っていて、何がしたくて何ができるかなどを認知する必要があります。
しかし、自分軸をしっかり認知している人は多いとは言えません。一般的なサラリーマンのように、周囲に適合することを優先する構造の中で生きてきた人が大半で、「普通」や「常識」という基準なき呪縛が常態化しています。そのため、本当の自分を押し殺して周囲に合わせることが正しい、あるいはそうやって生きていくしかないのだと思い込んでいる人があまりにも多いということです。その世界観から抜け出すために必要なのがリベラルアーツです。