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2020/05/14

潜在意識を引き出す方法

こんにちは。
リベラルコンサルティング協議会の矢萩です。

今回は、1/25に協議会会員向けセミナーで扱ったレゴについて、
お話ししてみたいと思います。

最近ではsteam教育が注目を集めていますが、
その中で最も難しいのがARTです。

アートは抽象力や読解力、
共感力やコミュニケーション能力を身につけるために必要なパートですが、
教える側がアーティストでなければなかなか本質的な実現が難しい。

その上、受講者側も、絵を書いたり、音を出したりというのは、
ハードルが高くて抵抗がある人も多く、
なかなか必要な人にその学びを届けるのが難しい側面があります。

そこで、注目したいのがレゴを使ったワークです。

レゴは初めて触った人でもほんの少しのスキルビルディングで造形できる、
参入障壁がとても低いアートツールと言えます。

手と脳は直結しています。

物を作る過程での手の動きが脳へのフィードバックを起こし、
潜在意識を形にしながら自己理解を深めていくことができます。

そのことに気づいたピアジェの一番弟子、
数学者で発達心理学者のシーモア・パパートが提唱したのが、
「構築主義」という考え方です。

パパートの理論で最も注目すべきは、子どもだけでは無く、
大人も手を動かすことで成長するというものです。

そのパパートの理論を下敷きに開発されたのが、
LEGOSERIOUSPLAYというメソッドです。

NASAやGoogleをはじめ、日本でもトヨタや日立など多くの企業で、
研修やチームビルディングに活用されていますが、
僕が提唱したいのはコンサルティングへの活用です。

クライアントは、自分の潜在意識を言語化できていないことが多く、
みなさんもそれを言語化するために、傾聴し、問いを立て、
あるいは職場に入ってヒアリングや対話をされていると思います。

しかし、言葉にならない問題を言葉にすることは容易いことではありません。

そこで、レゴブロックを使うことで、
比較的短時間で潜在意識を可視化することができます。

自分が作った「作品」をよく観察することで、
問題の根源にある自分軸を発見することもできます。

コンサルタントがうまく問いを立て、ナビゲートすることで、
対話だけでは腹落ちしなかった「もやもや」の受容にも効果的に作用します。

実際にセミナーで体験して頂いた方はよく分かると思いますが、
言葉で考えるとどうしても「整合性」が気になって、中々手が動かなかったり、
キレイにまとめすぎたりしてしまいます。

大きな理由は、言葉には文法があるからなのですが、
レゴ程度に自由度の高い表現であれば、
そういう細かいことを気にせずに「とりあえず」作って、
あとから意味付けをすることができます。

そこにこのメソッドの力があります。

レゴに限ったことでは無いですが、様々なメタファーを用いて問題の核心に迫る方法は、
これから益々注目されていくと思います。

ぜひ、一度LEGOSERIOUSPLAYを体験して頂き、
ご自分のコンサルティングにエッセンスを加えて頂ければと思います。

では、非常事態が続きますが前向きに乗り越えていきましょう。