事例は現場で起こっている!!の続き

こんにちは。
リベラルコンサルティング協議会の須田です。

今の時期に企業を回ると、オリンピックで交通機関やその他影響があるので、
例年7、8月の研修を9月にやりたい。
そう言われることが多く、9月は忙しくなりそうです。

皆さまの現場はいかがですか?

さて今回も、現場の事例を取り上げて、リアルな話をしたいと思います。
前回の続きになりますが音楽大学でのキャリアコンサルティングの事例をお話しします。

私がこの大学に招聘されて、招聘キャリアカウンセラーになったのは5年前。

きっかけは臨床心理士の先生が私のセミナーを聞いてくださり、
音大生には未来を聴くキャリアカウンセラーが必要だとおっしゃってくださったことでした。

そうなんです。
過去を分析するだけではなく、ミライを想像する事はなかなか一人ではできないのです。

そこから5年。
ビオラの奏者の先生と、キャリア支援課のカウンセラーと連動しながら、
キャリアコンサルティングを行っています。

ある日のこと。
ピアニストが泣きながら、私の部屋を訪れました。

彼女は3年生。
ピアニストになるのではなく、一般企業に就職し、安定して働き、
親に恩返しをしたいと考えていました。

そこで早めに就活に動き、他の大学で行われたグループディスカッションセミナーに参加したのです。
お題は「学生と社会人はどう違うか?」。

そこで彼女は他大学生にこう言われたそうです。

「音大生なんて、好きなことをやってきただけだろう?
 社会に出たら、好きなことなんてやれない。やるべき事をやるんだ。
 だからいままでやってきたことなんて、役には立たない!」

彼女は言い返すことができず、その後はまったく発言できなかったそうです。

悔しいというより、「確かにそうだな」と思い、
そうなると自分に自信が持てず、学校に戻り、
ピアニストを目指してキラキラ生きている仲間を見て、益々自信がなくなった。

眠れない、食べれないが続き、
心理士の相談を受けたら、私の事を聴き、半ば絶望しながら来てくれたわけです。

私はこう思いました。
音大生はここまで半端でない努力をしてきた。5歳から毎日5時間の練習。
それを乗り越えた人がここにいる。
彼らの忍耐力や自分の明日を信じる力は必ず社会に出て生きるはず。

そこでこう学生に言いました。
「そうなんだね、でも彼はここまで1つでも努力して続いたことありますか?
って、今度あったら聞いてみたら?音大生はミライに向いて、あきらめずにここまで来て、
そしてその結果観察力やチームワークを身につけた。
そういう力が社会に役立たないことなんて、あるのかしら?」

その後、ワークショップで「音大生が音楽から得たものは何か?」というワークをしましたら、
すごく沢山のチカラが視覚化できました。
それ以降、音大生のキャリアデザインや自己分析で必ずこの事例を話しています。

学生の体験から、私たちキャリアコンサルタントが学ぶことはたくさんあります。
現場はそんなことを多く教えてくれるので、
昨日と今日のカウンセリングが同じなんてことは一度もないというのが私の実感です。

毎日寒いですが、春は近い!!そんなことを思って、頑張っていきたいと思います。

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