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2023/03/05

信頼とは何か

こんばんは。
リベラルコンサルティング協議会の矢萩です。

僕が生放送やライブを大事にしているのは、
そこに「覚悟」が必要だからです。

リアルタイムな時点でそこには不確定の責任と、
予測不可能性をまとうことになります。

たとえシナリオや台本があったとしても、
一切編集できない勝負感と、
一期一会的な儚さの中に
言語化できない意味が宿り、

そこから伝わるものがあると考えているんです。

だいたい付焼刃は、
ライブにおいては多かれ少なかれ必ず露呈します。

だから、たとえ付焼刃でもできる限り練習したり準備したりする。

そうすると、いつのまにかそれは付焼刃ではなくなり、
実力になっていきます。

ぼくがかつて音楽活動を通じていちばん学びになったのはこのことでした。

一方で、あとから編集をするというのは、
信頼の前借り的なところがあります。

たとえば原稿を推敲して、直していく。

最初は伝わりにくかった表現が、
だんだん分かりやすくなっていく。

その過程で自分が成長し、
結果としてレベルが上がっているんですね。

ここで重要なのが、編集も自分で行うと言うことです。
誰かに外注してしまうとなかなかアップデートできません。

アップデートするために、
もっと技術やセンスのある人に外注しよう、
という発想になってしまいます。

少なくとも、コンサルタントとして活動するのであれば
自らの成長とクライアントの成長や成功はある程度
連動しているのが理想的です。

さて、そういうわけで僕は「言動」の「動」に注目しています。

「言葉」が正確で誠意があることは大前提ですが、
その人の本質は「行動」に出ます。

批評家で社会活動家スーザン・ソンタグは
好きな映画があった時にいちいち美辞麗句を並べて
映画批評をしたりはしませんでした。

ただただ何回も見に行く。
単館上映なら飛行機に乗ってでも見に行く。

本人は見たいから見に行っているだけなのですが、
それをはたから見て本気でおすすめなのがひしひしと
伝わってくるわけです。

このように、「行動」の部分にこそ
信頼につながる鍵があると僕は考えています。

ちなみに、世界28カ国、約36,000人を対象に実施した
信頼度調査「2022 エデルマン・トラストバロメーター」によると、

多くの民主主義国において、
自国の組織や機関に対する信頼度が低下し、
一方で中国は大きく上昇しています。

近代化と資本主義化が進む中で、
軍事力と経済力が国家へ信頼の指標になっていた
時代は終わりました。

ここから先、僕たちは何をどう信頼して
活動していけば良いのか。

自分事として「信頼」に向き合っていきたいところです。