BLOG


ブログ
2021/09/02

なぜリベラルアーツが必要なのか

こんにちは。
リベラルコンサルティング協議会の矢萩です。

今回は、リベラルアーツを身につける意味について、
改めて書いてみたいと思います。

リベラルアーツとは、
「自由人に必要な教養」
というような意味合いなのですが。

自由人とはようするに、
いわゆる「労働者階級」ではないということです。

例えば一般的なサラリーマンは、会社の理念に則って、
社長や上司の指示に従って仕事をするわけです。

つまり、
何をやるのか、
どのようにやるか、
ある程度規定されています。

そこに自由はあまりありません。

当然、給与や自分の価値を決めるのも雇用主、
ということになります。

一方でフリーランサーや経営者は、
自由に働き方を選択することができます。

そして自分の価値は自分でプレゼンすることができます。

同じ労働するにしても自由度が高く、
反面、
保証や安定はありません。

何をどうやるかを自己決定していく人が自由人で、

そのために必要な教養が
「リベラルアーツ」ということになります。

自己決定するためには、

まず自分自身が何者なのか、
どのような価値観を持っていて、
何がしたくて何ができるかなどを、

認知する必要があります。

しかし、自分軸をしっかり認知している人は
それほど多いとは言えません。

これは学校教育やサラリーマン制度の
構造的な問題でもありますが、

日本の場合は特に周囲に適合することを
一義にした構造の中で生きてきた人が大半で、
「普通」や「常識」という呪縛が常態化している。

そのため、
本当の自分を押し殺して周囲に合わせることが正しい、
あるいはそうやって生きていくしかないのだと
思い込んでいる人があまりにも多いということです。

ここに、
コンサルタントやカウンセラーが関わる意味があります。

その人の本質、

本当にやりたいことや身につけたいこと、
今できることや特技、

それらを引き出して認知するサポートをするわけです。

その際、注意しなければいけないのは、
自分自身がそういう構造の中にいたままでは、
同じ井戸のカエル、同じ穴のムジナだということです。

クライアントが直面している状況に共感することは
できるかも知れませんが、問題解決には繋がりません。

だからまず、自分自身が井戸の外に足場を持つ
「自由人」すなわち「自己決定できる人」
になる必要があるんです。

もちろん、
自分自身を分析するだけでは、
コンサルティングはできません。

世界の法則を知り、
世界の情勢を知ることで、
はじめて方針を立てることができます。

コンサルタントと名乗るからには、
まず大前提としてリベラルアーツの重要性を
理解する感性が必要だと思います。

コンサルタントは経験だけを売る仕事ではありません。

有用な情報や教養を持っているからこそ、
その水位差が価値となるのです。