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硬派な読書でOSを作り直す
リベラルコンサルティング協議会の矢萩です。
秋も深まりを見せておりますが、「読書の秋」「芸術の秋」「教養の秋」と、
リベラルアーツを深めていく機会も多く、絶好の季節でもあります。
さて、リベラルアーツの根幹をなすのは、
「ランゲージアーツ」
と呼ばれる言語にまつわるスキルです。
人間らしさ、人間の特殊性を考えたときに最も分かりやすいのは言語を使いこなすことだと言えます。
そして、言語能力と思考力はだいたい同じと言えます。
言語能力と一言でいっても、英語をはじめとした外国語能力のことではありません。
母語能力、日本で生まれ育った方にとっては、日本語をいかに使いこなせるかが鍵になります。
母語というのは一般的には第一言語を指しますが、
頭の中で複雑なことを考えるときに使用している言語、と捉えるとわかりやすいと思います。
母語は、言わば私たちのOSです。
そこから学びも思考もコミュニケーションも分節化し、発展していきます。
ですから、母語を使いこなすことは、コンサルタントにとっても最も重要な能力と言っても過言ではありません。
しかし、残念ながら日本の国語教育を受けても、それほど母語力は上がりません。
どうすればよいのかは、追々講座などでお話しできればと思いますが、
一つすぐにできる具体的な方法は、
「良質なインプット」
を物理的に増やすことです。
ようするに、ネット記事や雑誌などではなく、ちゃんと書かれた書籍を読むことや、
そのような著者の話を聞くことです。興味のある分野からで構いません。
僕の経験上、読書を億劫だと思ってしまう状態は、主体性や言語スキルが不足していることがほとんどです。
基本的なことですが、ネット社会だからこそ、活字に触れる機会を増やすことは、他のコンサルタントと差を付けます。
ちなみに、コンサルティングファームなどでは、若手コンサルタントに相当数の読書を課します。
現状では、個人のコンサルタントはその辺りのノウハウを知るための研修の機会はあまりありません。
これからのコンサル業には必須であるジェネラリックな視点をいかに養うかについても、
この協議会では扱っていきたいと思います。
では、まずは第一歩、
硬派な読書の秋をお楽しみくださいませ。
きっと、アップデートを実感出来ると思います。