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名称独占資格は食えない資格か?
リベラルコンサルティング協議会の須田です。
リベラルコンサルティング協議会を、森田さんと矢萩さんと始めるにあたり、
私達3人の年齢もバックグラウンドも大きく違う私たちが、最初に共鳴したのは、
キャリアコンサルタントという資格についてです。
ご存じのように、キャリアコンサルタントという資格は、「名称独占資格」。
ですから、名乗ることは独占ですが、独占業務はありません。
そのことが「キャリアコンサルタントが広がらない理由ではないか?」
という意見もありますが、今回は私はアイメッセージで、
自分の考えを述べたいと思います。
そもそもこの資格は国家資格になる前は、民間の資格と、
国家資格「キャリアコンサルティング技能士」という資格がありました。
そういうと怒られますね(笑)、あります。
その時代は、ハローワークや大学で、応募書類のチェックや面接指導、
仕事の紹介が主であり、いわば「入り方支援」でした。
しかし、昔話で恐縮ですが、
キャリアコンサルタントらしき人はもっとずっと前からいたのです。
40年前、私が新卒で入った時、
上司はまさしく「キャリアコンサルタント」の役割でした。
教師や、もしかすると親もそれに近かったかもしれません。
働き方を魅せ、生き方を教えてくれ、そんな姿から学び、
わたしはぶつぶつ言いながらも、共通の目標をもって生きていた気がします。
今の時代が悪いとは思っていません。
情報は早く公平に流れますし、第一、自分で考えるとほめてもらえる!!
以前は「いいからやれ!考えるな!体を動かせ!」
と言われてきましたから。
しかし現代の時代は、正解がわからず、生きにくく、
そしてキャリアコンサルタント達は学校や公的支援から、
企業へ入ろうとしている。
まさに「入り方支援」から「生き方支援」です。
しかし考えてみると、もともと「名称独占資格」ですから、
私たちは自分で型にはまらず、もっと自由に、
もっとクリエイティブに仕事ができるはずです。
そこで必要なのは、資格対策が教えてくれなかった、
実務や哲学、そしてリベラルアーツです。
私たちの倫理は「○○してはならない」ではなく、
「○○でありたい」という実践に使える倫理が必要と私は考えています。
リベラルコンサルティング協議会が2019年に生まれたのは必然であり、
2020年以降日本が益々答えを求める時代に必要な団体だと私は思っています。